明日の設計図面、その名は――
夢見たのはまだ生まれぬ明日の技術
過去より続く鋼鉄の知識
蒸気に煙る頂の向こう側
歯車と発条で刻み
駆動する熱量の見せる景色
過ぎたる革新が神の怒りに触れ
歴史から忘却されるのだとしても
一瞬の時の狭間に見える情景は
彼方か去方か幻想か
モノトーンミュージアムRPG
「明日の設計図面、その名は――」
――かくして、物語は紡がれる。
北西部の街道から離れた位置にぽつんと存在する小国。
領主には別の統治する本国があり、惜別の国は僻地にある自治領のような扱いになっている。
国と呼ばれてはいるが、規模は町または村に近い。貴族の別荘が立ち並ぶが、ほぼ住民が存在しない屋敷群は美しくも物悲しい。
推奨サンプルキャラクター:鋼の造物主2.0 シナリオパートナー:孤高の修繕技師 推奨感情:憧れ
あなたは孤児だ。物心ついたときには孤高の修繕技師の営む修繕工房に預けられており、弟子見習いとしての生活が始まっていた。孤高の修繕技師はあなたの師匠であり、親代わりの存在である。優れた技術を持つ技師が修理をする品々は新品同様の姿を取り戻すのだ。様々な技術や知識をあなたに教えてくれた技師だが、唯一からくりの製造だけはあなたに教えることがなかった。あなたは独学でからくりについての知識も身につけてるが、師匠から直接学びたいと願っている。
※以下の設定がつきます。
年齢は13歳以上20歳未満が望ましい
推奨サンプルキャラクター:高潔なる後援者 シナリオパートナー:PC1 推奨感情:期待または不安
あなたは異国に暮らす貴族だ。あなたの家には祖父の代から家族同然に暮らしてきた自動人形がいる。あなたにとっても遊び相手であったり大切な存在だ。しかし、先日あなたが異形に襲われた際に自動人形はあなたを庇い壊れてしまった。カタチあるものはいつか壊れるものだと、祖父も両親もあなたを慰めるが、あなたは諦め切れなかった。壊れた自動人形を直せる職人を探すあなたは、孤高の技師の存在を知り一縷の希望を求めて惜別の国へやってきた。
推奨サンプルキャラクター:針の魔女2.0 シナリオパートナー:孤高の修繕技師 推奨感情:警戒心または信頼
あなたは惜別の国の裁縫師だ。孤高の技師が営む修繕工房の近所に住んでおり、以前からPC1と技師とは交流がある。しかし、あなたはただの近隣の住民というわけではない、あなたは孤高の修繕技師の監視を命じられているのだ。詳しい内容をあなたは知らないが、技師は過去に異形絡みの事件と関わりがあり、それによって職工の国を追放されている。命令に従い監視を続けてきたあなただが、交流を持つ内にPC1や技師に情が移りつつあった。
推奨サンプルキャラクター:歯車仕掛けの従者2.0 シナリオパートナー:PC1 推奨感情:尽力
あなたはPC1に命を救われたからくりだ。数年前、廃棄寸前の状態のところをPC1に発見され、PC1が必死に修理したことによりあなたは今日も生きている。しかし、瀕死の状態に陥った影響なのかPC1に救われる前の記憶をあなたは失っていしまっていた。人間には生まれ変わりというものがあるという、からくりの命にそれはないのだろうが、自分の身におきたことはその生まれ変わりと呼べるものかもしれない。ならば、新しいからくり生をPC1の役に立つことで生きるのも悪くないとあなたは考えていた。
推奨サンプルキャラクター:微笑する執事2.0 シナリオパートナー:PC2 推奨感情:忠誠
あなたはPC2に仕える従者だ。PC2は祖父の大事にしていた自動人形を修理する為に惜別の国へとやってきた。従者であるあなたも当然PC2の旅に同行する。自動人形の修理は名だたる職工の国の工房でもたらい回しにされてきた。惜別の国が最後の希望なのだ。どのような結末になろうとも、あなたはPC2のそばで支えようと心に誓っている。
基本、インカルツァンド推奨。トレイメント、フィオリトゥーラ、シェヘラザード使用可能。SSSは不使用。
GMを務めさせていただきます、深山うつつです。今回は、職工の師弟の日常からはじまる演目をご用意しました。
比較的ダークではない、きらきらした柔らかめ方向のお話だと思っておりますが、せつなさ成分は含みますので、設定によっては負荷がかかる可能性がございます。
ハンドアウトから設定を膨らませたりPC間やNPCとの設定を盛りたい方、それによって発生する負荷を美味しいと感じる方には楽しんでいただけるのではないかな?と思います。
あなたとでしか紡げない物語、あなたとだから紡げた物語に出会えることをNPCと共にお待ちしております。
よろしくお願いいたします。