「彼女が歌うと、人々は悲しいことも苦しいことも全て忘れてしまいました。こうして人々は永遠に幸せに暮らせるようになりました。めでたしめでたし」
全て忘れてしまえば幸せになれる
それでも、忘れたくないことのために
歌いましょう、あの日の歌を
モノトーンミュージアム「からくりと月夜の詩」
────かくして、物語は紡がれる
君は左の地をさすらう旅人だ。旅する中で見聞きしたことを歌や物語として披露することで路銀を稼ぎながら旅を続けている。ある日訪れた霧の国でアメリアという少女に「ある人に歌を聞かせてほしい」と頼まれた君は、不思議と他人事のようには思えず彼女の頼みを受けることにした。
君は霧の国に住む職工の友人から、最高傑作ができたから見に来ないかという招待の手紙を受け取った。その最高傑作をひと目見ようと君は霧の国へと向かったが、君を迎えた友人は君のことをすっかり忘れてしまっていた。
君は霧の国の王の側近だ。国王は最近病に臥せっており、もしものことがあったら大切にしているからくりのことを頼むと言われている。ところが、ここ数日そのからくりを見かけない。居場所を把握しておかなければ
君は異形を狩る魔狩人だ。獲物の気配を追って旅をする君は、ある日「歌う異形」の噂を聞いた。噂の真偽を確かめるため、君を噂を頼りに霧の国へと向かった。
シナリオデータには基本ルールブック、インカルツァンド、常闇のシェヘラザード、トレイメント、フィオリトゥーラを使用しています。
PLの方は所持していなくても構いません。
一部のPCには、シナリオ中に「2枚目のハンドアウト」をお渡ししますので、あらかじめご理解ください。
はじめまして、GMを務めさせていただくきざしと申します。
今回はアンデルセン童話の小夜啼鳥をモチーフとしたお話を用意しました。
初心者の方も慣れている方も、モノトーンミュージアムの世界を一緒に楽しんでいただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。