Grandioso

-グランディオーソ-
モノトーンミュージアムRPG オンリーTRPGコンベンション

演目概要

演目名
真っ赤な嘘と赤ずきん(Red lie and Little Red Riding Hood)
GM
ありま
演者レベル
5
プレイヤー人数
4
初心者対応
TRPG:可能 システム:歓迎
シナリオ概要

むかしむかし、あるところに。

《御標の通りに》赤い頭巾をもらった、かわいい女の子がいました。

皆は《御標の通りに》赤い頭巾の似合うその子を『赤ずきん』と呼びました。

『赤ずきん』は《御標の通りに》こんな質問をしました。

「どうして、あなたの耳は、そんなによく動くの?」

「どうして、あなたの目は、そんなに光っているの?」

「どうして、あなたの手は、そんなに爪がとがっているの?」

「どうして、あなたの口は、そんなに大きく開いているの?」

【牙持つ『獣』に『赤ずきん』は食べられました。

獣は『狩人』に撃たれました。

おかげで国中のみんなは、頭巾のように真っ赤にならずにすみました。

めでたしめでたし】

『でも』

『どうして、あなたの頬は、そんなに濡れているの?』

モノトーンミュージアムRPG

『真っ赤な嘘と赤ずきん(Red lie and Little Red Riding Hood)』

―かくして紡がれる物語では、誰かが、“嘘”をついている。

ハンドアウト1
■PC1

シナリオパートナー:『大切な人』/推奨感情:自由 推奨クラス:童子

※PC1は『紡ぎ手』ではありません(覚醒はセッション中を予定)

※『大切な人』の詳細はGMと相談の上、PLが決定すること。

あなたは、稲穂の国で『大切な人』といっしょに暮らしている。

『大切な人』は長く患っており、そのせいで目も悪くなってきているが、

それでも日々は平和で、あなたたちは幸せだった。

だが『大切な人』に、もう終わったはずの《赤い頭巾の御標》が降される。

どんなに嘆き叫んでも、御標はもう変えられない。

だからあなたは、赤い頭巾をかぶり、『獣』が待つ、森へと向かった。

神よ、この"真っ赤な“嘘”をどうか許し給え。

ハンドアウト2

シナリオパートナー:『獣』/推奨感情:忘却  推奨クラス:からくり

あなたは、PC1の家で農作業に従事していた、からくりだ。

造られて随分と古いせいか、意思に乏しく、ずっとただの機械のようだった。

しかし、『大切な人』に《赤い頭巾の御標》が降された日、

自ら『赤ずきん』となったPC1が森へと消えていったのを見て、

止まりかけていた木製の心臓ココロが再び、激しく高鳴った。

動くたびに身体の中でカラカラと音がして、過去の記憶も曖昧なままだが、

大切なのは、いつだって今だ。動かずにいても、今は“嘘”になったりしない。

だからあなたは、自分の意思で踏み出した。

ハンドアウト3

シナリオパートナー:『大切な人』/推奨感情:尽力 推奨クラス:海守り

あなたは、海のない稲穂の国ではとても珍しい、海守りだ。

異形を嫌悪するこの国に残る「海守りは異形の類」だという誤解のせいで

迫害され生命さえ危うかったが、あるとき『大切な人』が、匿ってくれた。

「目がよく見えないから、あなたがどんな姿かわからないし、怖くありません。目がよく見えなくても、あなたがよい人だってことは、わかります」

そしてPC1と共に、皆の誤解を解いてまわり、住む所まで世話してくれた。

そんな彼らに、《赤い頭巾の御標》が降された。

「我が感謝は海のように深い。いつか必ずこの恩義は返す」

あなたは、かつて誓った己の言葉を“嘘”にするわけにはいかない。

ハンドアウト4

シナリオパートナー:嘘屋/推奨感情:不安 推奨クラス:狩人

「オオカミが出たぞー!」

悪戯好きの羊飼いが幾度となくあげる叫びが、“嘘”だと知って、

誰も助けに行かなかった。その結果として、無残に食いちぎられた

誰とも判別のつかない肉のかたまりが転がっていた……。

そして今、稲穂の国に、再び《赤い頭巾の御標》が降された。

偶然この国に来た旅人のあなたは、「御標が示す『狩人』になってほしい」

という人々の求めに応え、大いに歓待を受けることになった。

しかし「既に『赤ずきん』がひとりで森に向かった」という報せが入り、

宴もそこそこに、あなたは急ぎ森へと駆け出していく。

レギュレーション

基本ルールブック・インカルツァンド・トレイメント

★注
  • PCハンドアウトはすべて『ダブルハンドアウト』となります。表書きの裏に、一定条件を満たさなければ公開できない【秘密】がある形です。 (モノトーンミュージアムのルールとして実装されていないので、通常とはプレイ感が異なってくるかもしれません)
  • 逸脱能力〈理のくさび〉は禁止とします。
補足とお願い
  • 舞台となる稲穂の国(基本ルールブックP204)は、異形や紡ぎ手を恐怖し、排撃する傾向が強いので、その点を含めてキャラクターを作成してください。
  • ダブルハンドアウトの【秘密】のやり取りが事前準備に必須になります。メッセージのやり取りができるように、ご準備いただきたく存じます。(メールやTwitterのDMなど)
  • それに付随して、キャラクターは『GM作成』or『個人作成』をGMと相談の上で、選択ください(ハンドアウトのものは指針になります)。
GMからひとこと

ちょっとそこゆくTRPG好きの坊っちゃん、お嬢さん!

よってらっしゃい!みてらっしゃい!

おっといけないご挨拶!わたくし、ありまと申します!(深々と一礼)

さてさて、今回の「おはなし」は、みんな大好き『赤ずきん』!

白と黒のモノトーンに、ちょっとだけ【秘密】の赤を混ぜ合わせ、

表と裏がくるくる風車みたいに回る、ハラハラドキドキのおはなし!

みんなで「めでたしめでたし」のハッピーエンドな一日を目指しましょうね!

……ただ、皆さんの選択で、その『色』は変わる可能性もございますので、

悪しからずご容赦下さいますよう。なにせ、アイロニックメルヘンなもので。